5年後10

記憶が飛んでいる。

ぷくは結婚をした。

飲み会の時に妙にしつこい人が居るという話を自分は半笑いで「相手してあげなよ〜〜」と言っていた。

 

余裕だった。

"ぷくは自分の元を離れないだろう"という慢心。

 

ぷくは「えーー!じゃあ、まあ一回くらいデートしてみようかな…」

と言った。

 

「良いね〜〜ディズニーとか行ってきなよ〜〜w」

と笑いながら自分は言った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

放送作家というのはコミュニケーション能力が95%を占めるだろうな。

と今では思える。

残りの5は才能だ。

放送作家学校に通ってる時は、全く真逆の割合だと思っていた。

それが知れただけでも金を払って良かったと思う。

人と人を繋ぐ仕事。

相手の話を聞き、やりたい事を具現化しつつ自分の個を少しだけ5%程度の色を入れる。

 

新たに好きになった人は(Yとする)

歳上だった。

7つも上。

アルペルガー症候群だった。

アスペルガー

調べた。調べまくったら、色々な事が分かってきた。

インターネットがあって良かったと思った。わからなければ調べる事ができる。

あとはその対処法を自分なりに考えれば良いだけだ。

笑顔に惚れた。

彼女は常に笑顔だった。

 

「なんでいつも笑顔なの?」

と聞いた。

「ん〜〜小さい頃、お母さんがあんたはいつもムスッとしてるから"形だけでも"人に好かれる表情"にしてなさい。と言われたから続けてるだけ」

 

と言った。

 

続く