Sとの思い出を語ろうか。
Sは養成所で一番面白いと思った奴だ。
彼はあまり表情を出す方ではなかった。
何を考えてるのかわからない。
ネタが面白かった。
考え方が常に俯瞰的であったが自分自身の欲望に対して忠実だった。
カッコイイなと思った。
奴と友達になりたいなと思った。
千日前の喫茶店でいっぱい話した。
二人で話すのが好きだった。
奴はパンクロックが好きでラモーンズ、ピストルズ、クラッシュ、ランシドetcいっぱい音楽を教えてもらった。
今までミスチルくらいしか聴いた事がなかった俺はパンクロックにハマった。
ブルーハーツロクに聴いてこなかった俺がブルーハーツめちゃくちゃ聴いて、ハイロウズ、クロマニヨンズも全部聴いてる。
俺はパンクロックが好きなんだ中途半端な気持ちじゃなくて〜という曲が好きだった。
奴がよく言ってたのは"ぶってる奴"が嫌い。
つまり自分自身を偽っている奴を見抜くのが奴だった。
Sの事が好きな所がわかった。
なにより自分自身に対して正直な奴だったからだ。
Sとはもう5年くらい話していない。
音信不通。どこかで野垂れ死んでるかもしれない。正直、寂しい。
今俺は正直にブログを書いてるよ。
いつか再会出来たらランシドのhoner is all we know を一緒に歌おうぜ